能登地震ボランティアキャンプの報告

3月24日(日)から3月30日(土)の7日間にわたって、WisHのボランティアキャンプが行われました。

複数のボランティアセンターを通して日本全国から毎日約100人前後が集まり、WisHからは合計12名が参加しました。

七尾市のボランティアセンターを拠点に、毎日15人前後のチームで活動を行い、瓦礫の撤去、仮設住宅への引越しの手伝い、家の片づけ、災害ごみの回収、災害ごみの仕分け作業など、実に様々な依頼にチームで一つ一つ応えていきました。

被害を目で見るということは...

実際に現場に行き、被災地の状況を目の当たりにすると被害の深刻さや災害の恐ろしさを感じました。

20代女性

震災から時間が止まっているような状況を目の当たりにすると、人手が本当に必要なエリアにボランティアが行き届いているのか、疑問も残りました。震災の現場を自分の目で見ることは大変貴重で考えさせられる経験でした。

40代女性

ニュースや記事で被害状況は見ていても、実際に崩れた家屋を目の前にすると、瓦礫の圧倒的な存在感や、人が住んでいた名残なども感じ取られ、言葉を失うしかありませんでした。

そんな中で出会う被災地の方々の姿には、非常に胸打たれるものがありました。

現地の方々に感謝されてとてもうれしかったです。

40代男性

ちょっとしたお手伝いで、ありがとうの一言と、深々とおじぎを返してくれるだけで温かい気持ちになりました。

40代女性

抜群のチームワークで

チーム編成は毎日異なり、初めて会う仲間と10~15人ほどのチームを作ります。災害ごみ収集場に配属されたメンバーも、全体に貢献しました!WisHからチームリーダーに立候補したメンバーも多く、班の行動を指揮する役割を果たしました。

全国からボランティアの方が集まってきていて、お互いに知らなくても、「困っている人を助けたい、役に立ちたい」という気持ちが一緒なので、活動していて心地よかったし、皆が生き生きしているように見えた。

30代女性

ボランティアだからこそ、雰囲気が大切。一日だけのチームだし、ボランティアチームのメンバーが大切だと思う。

40代女性

リーダーには専門的な知識やスキルが必要なのではなく、チームメートを励まし、全体が目標を達成できるように導く役割があるんだな~と改めて思いました。

40代女性

家族でボランティア

WisHでは家族で参加するファミリーボランティアを推奨しています。今回家族全員でボランティアに参加してくださった家庭や、夫婦で来られた方々もいらっしゃいました。他のボランティアセンターを通して参加された方々の中には、母と娘で参加、父と娘で参加、夫と妻で参加、など家族でのボランティア参加も多くみられました。

息子と一緒の班だったが、不平不満なく動いていたのを見て、息子を見直すきっかけになった。移動時間や全ての時間を家族と過ごせたので、様々な話ができたのが良かった。テントでの宿泊も、子供たちにとって貴重な体験だったと思う。

40代男性

男と女、良さを活かしてよいチームづくりを

災害ボランティアに参加するメンバーは、男性が多かったですが、活動にあたって、男女の役割の違いを実感する場面が多くありました。男性と女性、それぞれの良さや得意とすることを通して互いに補い合い、助け合うことで、良いチームワークができていくのかもしれません。

男性ができる事、女性ができる事がそれぞれ違うと思った。力仕事はやはり男性ができることだけど、被災された方に寄り添ったり、話を聞いたり、被災者の方が階段を上る時に背中を支えてあげたりするのは、女性だからできる事だと思った。

20代女性

ニーズを把握したり、円滑なコミュニケーションをとったりと、全体がうまく回るようにするのは女性の方が向いているのかもしれないな~と感じました。災害復興には男性の力強いボランティアが必要不可です。男性が120%の力を発揮できるようにしていくためにも、女性ボランティアの役割も重要だと感じましたし、それは家庭の中においても同じかもしれないな~と思いました。

40代女性

宿泊はテント村で

私たちが活動を始める3月25日から、七尾市にテント村が開設されました。ここを宿泊所として、七尾市のボランティアセンターに通いながら毎日活動を行いました。

それまでは毎日少人数のボランティアしか受け入れできなかった状況でしたが、このテント村が開設されたことにより、一挙にボランティア人員の募集枠が広がりました。また、宿泊できることが、長期間のボランティア活動に大きなメリットとなりました。この「テント村」プロジェクトは登山家 野口健さんと七尾市、そして全国の数自治体が協力して整備され、この取り組みがメディアにも取り上げられました。

提供:北陸放送

輪島市に事前調査も

今回の活動拠点は七尾市でしたが、さらに被害が酷かった輪島市にも事前調査に行きました。まだまだ手つかずの家屋が多く、七尾市から活動の範囲が広がり、今後、徐々に復興の前線が進んでいくことを祈ります。

ボランティアに参加して

一度ボランティアを経験してみることも非常に意味があると感じたし、もっとやりたくなった。能登半島の地震の被害を目の当たりにしショックだったが、復興を強く願うようになり、当たり前の日常にも感謝しようと思えた。

30代女性

今回の七尾市のボランティア活動はとても貴重な経験になったと思うし、これからも様々なボランティア活動に参加したいと感じた。

20代男性

コアバリューを実践することの大切さや苦手なことにもチャレンジする姿勢を学ばせていただきました

20代女性

今回の地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

一日も早い復興をお祈りします。

NPO法人WisHでは、引き続き被災地支援のための募金活動を行っております。